レジンとは
このページではハンドメイドでよく利用されている2種類のレジンについての簡単な説明をしています。レジンとは英語で『resin=樹脂』という意味です。
|レジンの種類|メリットデメリット|取り扱い時の注意|まとめ|
レジンの種類
ハンドメイドで利用されるレジンは硬化の作用によって大きく2種類に分けられます。
紫外線硬化型レジン(UVレジン)
- 特徴:
- 紫外線硬化型レジンは、光硬化樹脂の一種で特定の波長の光によって重合、硬化する樹脂の中で、紫外線の波長(315~400nm)に反応し硬化する樹脂の事をいいます。
市販されているUVランプは365nmのピーク波長の製品が大半です。UV-LEDタイプのライトは製品によって波長が若干異なるため硬化不良を起こす可能性が有るのでUVランプをおすすめします。 - おすすめ作品:
- UVレジンは、紫外線によって硬化する特徴があるので、紫外線の届きにくい厚みの有る作品にはあまり向きません。なので、ミール皿や空枠(フレーム)を利用したあまり厚みの無い作品がおすすめです。
エポキシレジン(2液レジン)
- 特徴:
- エポキシレジンは、熱硬化樹脂の一種で熱反応で重合、硬化する樹脂の中で、主剤と硬化剤の2種類の薬剤を混ぜる事により硬化する樹脂の事をいいます。
熱によって硬化するため、硬化させる量や気温によって硬化時間が1~3日と変わってきます。冬場でも温める事によって硬化時間を短縮する事が出来ます。 - おすすめ作品:
- 2液レジンはUVレジンと異なり光が届かなくても硬化するので、型(モールド)を利用した厚みの有る造形作品や封入作品がオススメです。また、UVレジンよりも透明度が高く、硬化後はカットや穴開け研磨も可能です。
メリットデメリット
UVレジンとエポキシレジンのメリットデメリットを理解して使い分けると良いと思います。
UVレジン
- メリット:
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- UVライトを使用すると硬化時間が数十秒~数分と早い
- 買ってきた商品をそのまま利用できる(各種カラーレジンも有り)
- 手芸屋さんや100円ショップなど簡単に入手できる
- ソフトタイプとハードタイプの2種類がある
- デメリット:
-
- UVライトを用意しないといけない(太陽光では5~30分、時間や天候の制限がある)
- 紫外線の当たらない場所には使用できない
- 厚みの有る作品には適さない(硬化不良や気泡、透明度の低下など)
- メーカーによって品質に差がある(硬化時間、べたつき、変色、気泡の抜けにくさ等)
- 型(モールド)を使用する際は紫外線を透過する透明タイプしか使用できない
- 内容量に対する価格が2液レジンより割高(50gで2500円前後)
2液レジン
- メリット:
-
- 透明度が非常に高い
- 熱硬化するのでUVライトを用意する必要が無い
- 製品によるが気泡が抜けやすい製品が多い
- 粘度が高くぷっくりと盛る事が可能
- 型(モールド)を使用する際は透明タイプでなくても硬化する
- 大きな造形作品も作成できる(ドライフラワー丸々封入も可能)
- 内容量に対する価格が割安(300gで3000円前後)
- デメリット
-
- 硬化に1~3日と時間がかかる(気温によっても変化)
- レジン液の準備に時間がかかる(2液の混合等)
- 2液の混合量を厳密に計らないと硬化不良が起きやすい(0.1グラム単位)
- メーカーによるがUVレジンと比べ臭いがキツい
- レジン液の作り置きが出来ない(混ぜると硬化が始まります)
- 硬化時間が長いので硬化中にホコリが入りやすい
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取り扱い時の注意
レジンを使用する際は、UVレジン・2液レジン関係なく手袋、マスクを着用し換気を良くして作業して下さい。 素手でレジンに触れると人によっては赤みや水ぶくれ、かゆみ、皮膚炎の症状が顔や首、手足や背中に発生する事があります。これはレジンアレルギーで一度発症するとレジンとの接触で毎回発症します。接触後すぐには発症せず、半日から数日後に発症する場合が大半です。
もしもこのような症状が発生したら放置せずに、早めに皮膚科等の医療機関を受診して下さい。
まとめ
メリットデメリットを簡単にまとめたものです。
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